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国際政治学演習ゼミ 沖縄での夏合宿報告
国際交流学科の国際政治学演習(ゼミ)は、コロナ禍での中断を経て、3年ぶりに沖縄での夏合宿を行いました。
沖縄は、かつての戦争の重く深い爪痕とともに、米軍基地関連の諸課題、そして現在の国際環境のなかで緊張感をます地政学的位置づけ、さらには県民の抱える社会経済的な諸問題と、日本の課題が複合的に現れている最前線といえます。
受講生は、事前にグループに分かれ、沖縄のこのような問題と歴史を多角的に調査、発表し理解を深め合ったあとに、現地での合宿に突入しました。
平和祈念資料館、ひめゆり祈念資料館はもちろんのこと、県立博物館では復帰50年関連展示を丹念に見学しました。さらに、航空自衛隊那覇基地で半日以上の充実した見学、意見交換の機会があり、その後、現地新聞社である沖縄タイムスを訪れ、基地問題に詳しい記者の方と長時間にわたって質疑応答を行いました。(なお例年訪問している在沖アメリカ総領事館はコロナ対策のため後日オンラインで意見交換をしました。)
このように立場、見解の異なる方々からの生の声を聞くことで、問題の複雑さ、困難さを痛感できたようです。参加者からは、信じられないくらい濃密な数日間であった、大学生として間違いなく思い出に深く刻まれる経験になったという声が寄せられています。
ご協力いただいた現地の多くの方々に心から御礼を申し上げます。
なお、この成果をさらにブラッシュアップした上で、国際政治ゼミとして、10月16日(日)の聖心祭でのオンライン発表で報告する予定です。
(国際交流学科 教授 坪内淳)