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聖心グローバルプラザにて「キム?チュイさん講演会(カナダ大使館共催)」開催
日本語に翻訳されたばかりの『満ち足りた人生』(2023年、彩流社)の著者で、カナダ?モントリオール市在住の作家、キム?チュイさんが2月上旬に来日し、各地で講演を行いました。2月6日には本校「4号館/聖心グローバルプラザ」にて、文学、多文化共生、移民政策、異文化コミュニケーションについての講演が行われ、学生とフリートークの機会も設けられました。春休みという時期にもかかわらず、聖心女子大学だけでなく、東京大学や上智大学の学生たちも参加してくれました。
チュイさんと本大学は長年にわたり友好関係を築いており、今回が3回目の大学訪問になります。女子大生と交流することに強い関心を持たれています。作家になる前は弁護士やテレビパーソナリティとしても活躍されていましたので、今回の講演では、キャリア形成や女性の社会貢献についても熱く語ってくれました。
このイベントは、カナダ大使館の共催で行われました。学生たちは、カナダにおけるダイバーシティのメリットを実感できたことでしょう。
チュイさんの小説が聖心女子大学の図書館にありますので、是非借りてみてください。
(国際交流学科:スティーブ?コルベイユ准教授)
学生 のコメント:
チュイさんは、幼少の頃にベトナム戦争に巻き込まれ、想像を絶する難民生活を経験されました。苦しい難民生活を乗り越え、カナダへ移住した時、言語や文化、見た目も異なるカナダ人がチュイさんたちを暖かく迎えてくれたといいます。チュイさんがこの時のことを、「難民生活で人間性を失った私は、彼らの暖かさをもって彼らの言語、文化、歴史を知りたいと思い、それが人間性を取り戻すことにつながった」と話してくださったことがとても印象的でした。壮絶な過去を乗り越え、エネルギッシュに生きるチュイさんは、文化を超えた暖かい人々の支えによってあるのだと感じました。