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J.S.バッハ「受難オラトリオ」(グリヒトリク版)の特別講演会?演奏会を開催
3月3日(日)、キリスト教文化im体育官网_im体育平台-app|下载所共催のJ.S.バッハ「受難オラトリオ」(グリヒトリク版)の特別講演会?演奏会が本学にて行われました。この「受難オラトリオ」は、これまでバッハの失われた数々の作品の復元に取り組んできたドイツ?ワイマール音楽大学のアレクサンダー?グリヒトリク(Alexander Grychtolik)教授が、学術的なim体育官网_im体育平台-app|下载によって楽曲を復元し、必要な補筆を行ったうえで、新たに上演作品として構成したものです。昨年3月フランクフルトで世界初演され、その日本初演がこのたび本学および山梨県北杜市で行われました。
当日は、この作品の内容や復元の取り組みについて紹介や解説がなされたのち、全33曲の「受難オラトリオ」が上演されました。この作品は、伝統的なオラトリオのスタイルを破り、聖句を用いずに、福音書記者が物語を進め、イエス、ペトロ、マリア/シオンの娘、ヨハネといった登場人物が自らの思いを表白し、さらに「魂」の声が加わるという「心のドラマ」と、それを受け止める会衆の合唱から構成されたもので、グリヒトリク教授自身のチェンバロと指揮のもと、ポジティブオルガンと古楽器のオーケストラ、7人のソリストと約40名の合唱団員によって、見事に「演じられ」ました。
当日は学生を含む来場者 総勢250名が一堂に会し、イエスの受難物語について思いをめぐらしました。演奏終了後には、世界中の苦難にある人々、特に能登半島地震の犠牲者?被災者のために長い黙祷が捧げられました。
また、上演に先立つ2月26日(月)には、グリヒトリク教授が安達まみ学長を表敬訪問され、復元された作品の総譜が寄贈されました。グリヒトリク教授からは、カトリック大学である本学で作品を上演できる意義や音楽と建築分野を専門とされるご自身のim体育官网_im体育平台-app|下载等について伺い、安達学長からは、貴重な作品の日本初演の場の一つとして本学が選ばれたことについての謝意が伝えられました。