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人間関係学科「社会調査実習」で日本の伝統工芸士に学ぶフィールドワークを実施
人間関係学科の授業「社会調査実習」において、6月29日、7月3日、6日にフィールドワークを行いました。学生は、「水引(みずひき)」「組紐(くみひも)」「江戸切子」の3つの班に分かれてその成り立ちや技術を調べ、質問票を準備して伝統工芸士の工房に向かいました。
おもに祝儀袋の表に用いられる飾り紐である「水引づくり」に挑戦した学生は、「最近は指先を使って作業する事がないので懐かしく、心にゆとりを感じる贅沢な時間だった」とその感想を述べています。贈る相手に思いを伝え人の繋がりを創る水引の意味を丁寧に学びました。
組紐は、複数の生糸を組み合わせて編み込んで作り、帯締めなどに使う紐ですが、組紐でストラップづくりを体験した学生は、「コツを掴むのに時間がかかったけれど、無心になって没頭できた」と実際に自身が取り組んでみることで、新鮮な感覚を得たようです。
江戸切子は東京で生産されているカットグラス工法のガラス工芸ですが、江戸切子職人に聞き取りした学生は、先を想像しながら手早く完成させる職人技に驚いたと言います。江戸切子のグラスを個人で購入した学生もおり、その美しさに皆で息をのみました。
フィールドワークを通して計6人の職人としての深い想いに触れ、伝統工芸についての理解を深める有意義な時間となりました。
(人間関係学科 教授 石井洋子)