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英語文化コミュニケーション学科「国際化推進のための公開講座」開催報告
2025年1月16日(木)に、英語文化コミュニケーション学科?大学院英語英文学専攻が毎年開催している「国際化推進のための公開講座」の2024年度第2回として、本学科を卒業し、現在報道機関で活躍する卒業生2名をお招きして、自然災害の報道をテーマとする講演会を開催しました。
1995年に発生した阪神?淡路大震災から30年を迎える前日の開催だったこともあり、多くの方の関心を集めました。災害報道の”What”ではなく”How”の部分の詳細や、即時的に正確な情報提供をするだけでなく、1か月後、1年後と継続して報道することの重要性を実際の被災地の”real voices”の映像と共にご紹介いただきました。過去の災害報道から学ぶという点やAIが常に進化する中でfake informationを探し出して振り分けることも、人間が報道を作り出している様子を垣間見ることができ、そこに第一線で活躍されている卒業生の”real voices”をお聞かせいただけたことに、学生だけでなく教職員も感銘を受けました。質疑応答の時間には、学生の間にやっておいた方が良いことや、卒業後のキャリア形成について体験者としてのアドバイスをいただき、講義終了後も学生との交流の時間を通して、さらに現場の様子をうかがえたことで、学生にとって貴重な経験となりました。
(英語文化コミュニケーション学科准教授 濱口壽子)
【参加した学生の感想】
?This lecture was a valuable opportunity to learn about the behind-the-scenes of the broadcasting industry. I learned about the challenges of getting a proposal approved and how even approved projects can be canceled suddenly due to disaster reporting. I was deeply impressed by the dedication to prioritizing delivering the latest information to viewers in such situations. (英語文化コミュニケーション学科 2年生)
?今回の講義で、特に印象に残ったのは、記事の執筆に制約がある中でも、相手への敬意を忘れず、一つ一つ丁寧に許可を取りながら取材を進めていく姿勢です。能登地震の現場でのお話を通して、取材には多くの手間と配慮があることを改めて実感しました。取材とは、事実を伝えるだけではなく、相手に寄り添い、相手の思いを丁寧に正確に伝えることなのだと実感しました。(英語文化コミュニケーション学科 2年生)


