コード EH03-01
系列 系列:社会調査関連
授業科目 社会調査実習3
副題 (フィールドワークの実践)
副専攻
担当者 石井 洋子
単位 4
期?曜時 通年 水3
対象学年 3?4年
特記事項

授業概要
 多文化的状況が押し寄せる21世紀を迎え、日本の「伝統」は、どのように存続していけるのだろうか。こうした問題意識を糸口に、この授業では、文化人類学の主要な方法である質的調査の実践として、自分の足で出向き、自分の目で見て考えるフィールドワークを体験する。
課題?評価
 総合評価を行なう。
テキスト
 特になし。
参考文献
 菅原和孝編2006『フィールドワークへの挑戦』世界思想社
 芳賀日出男1997『日本の民俗 上下』クレオ
受講生への要望
 フィールドワークは、一人一人の明瞭な意識と積極的な行動力によって、はじめて成立する。数日間の宿泊が必要となる場合もあるので、調査をやり遂げる意志のある学生のみ、参加してほしい。質的調査法2を受講するのが望ましい。なお、フィールドワークにかかる経費(調査対象者への謝礼費、共同で使用する資料費ほか)を事前に徴収する(受講生の人数にもよるが、3千円?5千円程度)。それ以外、交通費や施設入場料等も自己負担となる。
授業計画
 この授業では、調査テーマの設定、関係資料の収集と読み込み、統計データの分析、予備調査および調査の申し入れ、挨拶、必要機材の準備を経て、フィールドワーク(インタビュー調査や参与観察など)を実施する。
 前期は調査のための準備期間とし、仲間や教員とのディスカッションを通じて調査イメージを固めていく。それを受け、数日間(もしくは3?4回程度)の現地調査を実施する。調査後は、データの整理と内容分析をおこない、文献調査による基礎的データを加えて、報告書の執筆にとりかかる。最終的には調査成果の発表を行なう。
(1)テーマ:学生との意見交換により決定する(例:日本の「伝統的」産品の存続と変容など)
(2)内容:学生との話し合いによって決めるが、例えば、「伝統的」な日本の「ものつくり」の現場を訪れ、その歴史や変遷過程を調査すると同時に、現代社会との関わりを見る。最終的には、「伝統的」産品の将来的な展望に関する意見を報告書にまとめる。ここで言う「伝統的」産品とは、民芸品や工芸品、陶磁器などのほか、特産品となる農産物とその加工品などを指している。そうした「ものつくり」の現場として、工房や工場、窯元、畑や漁場などを訪れ、同産品の生産や流通過程に関係するインタビュー、アンケート調査、文献調査等をおこなう予定である。調査日程も相談する。

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