コード
HA52-01
授業科目
日本倫理思想史Ⅱ
副題
(武士の思想史を考える)
副専攻
H1
特記事項
担当者
長野 美香
単位
2
期?曜時
後期 木2
対象学年
1(B)?2?3?4年
学習目標
私たちが伝統をいかに無自覚に継承しているか,また反対に,先人の大事な知恵をいかに忘れ果てているかを自覚化することを目標としつつ,日本の伝統的価値観に関する基本的知識の獲得を目指す。真の国際人を目指すなら,まずおのれを知ることが大切である。
授業概要
この講義では,日本列島に生きた先人が人と人との交わり(人間関係)をどのようなものと捉えたかを,特に武士の精神を手がかりに探る。武士のありかたは歴史的には大きな変遷を遂げてきており,一概に論ずることはできないことを踏まえながら,慎重にその功罪を考えていく。
テキスト
早良亨『日本人の心』[増補新装版]東大出版会,2009年
参考文献?課題図書
『相良亨著作集』ぺりかん社 1992~1996年/佐藤正英『日本倫理思想史』東京大学出版会 2003年/清水正之『日本の思想』放送大学教育振興会 2008年/篠澤利久?馬渕浩二編『倫理学の地図』ナカニシヤ出版 2010年
受講生への要望
評価方法
リアクションペーパーおよび期末テスト。
授業計画
1.はじめに。
2.強みの確立~『朝倉宗滴話記』,『早雲寺殿二十一箇条』。
3.自己を高めよ~『甲陽軍鑑』。
4.敵を敬え~『甲陽軍鑑』。
5.名と恥の重視~『葉隠』,鈴木正三『盲安杖』。
6.勝負の構え~宮本武蔵『五輪書』,大道寺友山『武道初心集』。
7.己に勝つ~『甲陽軍鑑』,藤原惺窩『寸鉄抄』,林羅山『三徳抄』。
8.威儀~山鹿素行『山鹿語類』,佐藤一斎『言志録』。
9.独り立つ~佐藤一斎『言志録』。
10.独立の精神~吉田松陰『講孟余話』。
11.人は人たり,我は我たり~勝海舟,福澤諭吉。
12.寛容の精神~内村鑑三。
13.一隅に立つ~道元『正法眼蔵』。
14.営利活動の理念として~石田梅岩『都鄙問答』,貝原益軒『慎思録』,渋沢栄一。
15.まとめ。
自由記述欄
Copyrights 2013 University of the Sacred Heart , Tokyo all rights reserved.
■BACK
■検索システムへ
■TOPへ