コード MG24-01
授業科目 英米文学特講7-2
副題 (北アイルランドの現代詩を読むⅡ)
副専攻 M2
特記事項
担当者 虎岩 直子
単位 2
期?曜時 後期 木2
対象学年 3?4年

学習目標
 私たちが暮らしている都市空間は様々な表象に満ち、私たちのものの見方に大きな影響を与えているし、また様々な文化表象も都市をテーマとし、都市共同体のかたちを肯定的にしても否定的にしても反省的に再表象する。グローバリゼーションが進んでいるとされている現在、共同体の成員と性格の変化はどのように都市とその表象、その都市についての、あるいはその都市から生み出される表象、そしてその関係に影響を与えているか、考察する視点を習得する。
授業概要
 考察?分析対象としての都市は主に北アイルランドのBelfastを扱う。
ベルファストは、面積としてはアイルランド島の約6分の1を占める英国領北アイルランドの首都であるが、アイルランド共和国の成立、北アイルランド紛争の時期など、複雑な社会政治的状況を経て、いまだ様々な葛藤を孕みながらも、21世紀に入って比較的安定した社会になりつつある。その状況を表象する作品およびその状況下で生み出されてきた作品を分析する。具体的な表象文化作品としては、日本を含む様々な異文化経験を経た後ベルファストに戻って詩作を続けているSinead Morrisseyの作品と、視覚文化作品の関係―とりわけパブリックアート―を扱う。
テキスト
 必要なものをプリントで配布する。
参考文献?課題図書
 随時授業中に紹介する。
受講生への要望
 受講生は分担して定めた詩の分析をクラスで発表し、それにたいして受講生全員で批評的に意見を発表する、というかたちで演習授業を進めるので、丹念に詩を分析する能力を必要とする。
評価方法
 出席と分担の発表、期末のレポートで評価する。
授業計画
1.イントロダクション 北アイルランド紛争とその後
2.Sinead Morrisseyについて
3.Sinead Morrissey のBetween Here and Thereからの作品 Ⅰ
4.Between Here and Thereからの作品 Ⅱ
5.Between Here and Thereからの作品 Ⅲ
6.The State of the Prisonsからの作品 Ⅰ
7.The State of the Prisonsからの作品 Ⅱ
8.The State of the Prisonsからの作品 Ⅲ
9.視覚芸術と文学について
10.Through the Square Window Ⅰ
11.Through the Square Window Ⅱ
12.Through the Square Window Ⅲ
13.2010年以降のMorrisseyの作品 Ⅰ
14.2010年以降のMorrisseyの作品 Ⅱ
15.都市を巡る視覚芸術と詩について まとめ
自由記述欄
 

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